われわれが分別や叡知と呼ぶものは、すぐに使うことが出来て実効のある知識であって、分別や叡知と知識との関係はパンと小麦粉のようなものである。
たとえ新幹線の部品やそのエンジン機構の理論についての知識は十分あったとしても、そのオタクニートに運転レバーの操作を任せることはできないだろう。
ということで、手法解説書第3回無料配布が終了しました。
経験が2~3年あれば利用価値はあると思います。
さて、優れた手法があればすぐに常勝トレーダーになれる。というわけではないようです。
それは、トレーダーに必要な素養として
①損益比率の理解
②確率論的思考の理解
③ルールを遵守できる平静の心
という3要素が必要だからです。あと資金も。
①、②を頭で理解はできても、③の要素がなければ①、②が実行できません。特に短期売買になるほど。
では平静の心を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか?
●感受性の鈍さを修得するのか
●気合で感情統制するのか
●損益に対して開き直るのか
平静さの重要性が本当に大事だと感じ始めたのは2009年からです。
2008年末の強制ロスカットの記憶が原因で 2009年から2013年までは初回のトレードがなかなか執行できなかったんですね。
一回売買すればその後はできるんですが、一回目が怖くてなかなかエントリーできなかったんです。
それがけっこう続いて、『これは恐怖を拡大視してるなー』ということで
心理系の本を読んでいきました。
リバモアほどの相場師でも心のバランスを崩し、平静さを欠けば大幅損失を出すのですから、それがどれだけ大事かが解るでしょう。
『世紀の相場師ジェシー・リバモア』をみんな読んでる前提で話してます(/ω\)
※一般的にその分野である程度活躍しようと思うとまずは知識を得るのが近道だと思います。
もちろん知識があればすぐに第一線で活躍できるというわけではありませんが
多くの本を読むことでその道で必要不可欠な要素に気づくことがあるので
有益だと思います。
もともと哲学者を目指していたので心理系の本は昔から読んでいます。
多少本を読んで分かったことが
■知識と叡知は一体どころか、
たいていは無関係。
■知識は容易に得られる。
だが叡知を得るには時間がかかる。
ってことでしょうか。
佐々木浩一さんや佐山聡さんに期待してるんですが、もっと簡単にトレードにおける平静さを獲得する方法として
わたしがやってきて最も効果が高かったメンタルコントールの技術をまとめた
『情動俯瞰法』というものを提唱してみようと思います。
そんなに大げさやわずらわしいことは何もないのですが、人に伝わる文章にするというのはかなり大変な作業ですから、
気が向いたらですね
要は、自分の感情を俯瞰的に観察することにより感情との距離をとる。
そして、その感情と対話を繰り返すことで平静さを回復することが可能である。
という考えなだけなんで、二行で終わるんですが 感覚的に理解するには動画とかでの解説がベストでしょうか(´・ω・`)
とかなんとか言ってるわたしが不動心を習得してる。というわけではないです。
最大注文数の上限や明確な手法、損益比率や確率の理解・信頼という土台の上で とりあえず大体の場面で踏ん張れているという程度です。
トレーディングに向いているかどうかは 平静さの資質があるか否かと言っても過言ではありません。
わたしは明らかにその資質がない方だと思います。
じゃーなぜ踏ん張れるかというと、踏ん張らないで死ぬ経験を何度も繰り返して あまりにも死に過ぎた⇒死に飽きた から
行動の選択肢として情動よりルールが上位に来ている。
ということだと思います。
要は
自分の感覚に過剰な自信があったんで、ルールを守る必要性をあまり感じてなかった。
が、自分の感情のまま売買しまくって、もう撃てる弾はすべて撃ち尽くして
それで結局勝てなかったから ルール通りやる方がマシ
むしろそれしか生き残る道がない
という感じでしょう。
自分のやりたいようにやって、それで資金が増えればいいし、3~5年やって上手くいかないなら何らかのルールに則ってやる方がいい。
ただそれだけのことだと思います。
逆に言えば、ある程度 もしくはすべての資金を失わない限り ルールを遵守するのは
人間という感情的な生き物にとっては非常にむつかしいのだと思います。
以前わたしが目指すものの一つに『感情の征服』というものがありました。
しかし、感情は征服するものではなく 共に歩むもの という考えに今はなっています。
『自己内対話』を重ねる限り 必然的にそうなると思います。
ちなみに、一時期はKKさんのサイトの掲示板に『コンクエスト(征服)』という名前を使ってコメントしてましたね。
当時は名前にも使うぐらいどうやったら平静さを維持し続けられるかを考えていた のかなー。
トレーディングはたとえIQが低くても 学校の成績が悪くても
平静さの獲得ができさえすれば 勝てるものだと思います。
それは決して機械になれ というわけではなく 感情を一人歩きさせずに、まずは手綱を握り そして友人になることで到達できるものではないでしょうか。
ただ、現実には どうしても向いてない人がやはり居るように思います。
自己中心思考で自尊心がやたら高い人はよほどの渇望がなければ止めた方がいいでしょう。
そもそもそんな感じの人は現状にそれほど困っていないはずです。
自分を見つめ、その習慣や思考体系に自ら変革を起こすぐらいの何かがなければ お金を減らすだけになる確率が高すぎます。
ま、心理的なブロック プロスペクト理論なんてものは
一回でいいんで逆切れ的に開き直ればけっこう解決するんですけどね。
『オシレーターが上限に来るまでは死んでも売らん!』って勢いで。
それで何度か成功体験できればあとは欲が後押ししてくれます。
月に10万円稼ぐにしても
月に200万円稼ぐにしても同じように平静の心が必要です。
平静の心と損益比率的に優位な手法があれば稼げる金額の大小は その人にどこまでの欲求があるかの差です。
平静の心を持つことは至難なことですが、勝つための心の在り方としは結局必要なものです。
なかなか言語化して伝えるのが難しい部分だと思うので何か分かり易いものが作れればいいなという思いはあります。
需要を感じたらやりましょう。
応援ありですm(_ _)m
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